海外生活と国民健康保険2
前回の続き。
僕は『国民健康保険を海外在住』に対応する為にこう改革したら良いと思う(私案)
まず問題点を3つあげる。
問題1:海外在住者が病気になって帰国する不公平。
問題2:国保加入者が海外で活用する時にハードルが高い。
問題3:海外在住者が一時帰国の時に無保険になってしまう。
・・・・くわしくは『海外生活と国民健康保険1』を見て下さい。
【国保改革(海外対応編)・・・・私案】
A:全ての国民は国民健康保険に加入する義務を負う。
B:海外在住(旅行時も含む)にスムーズに対応できる体制を作る。
C:海外にいる期間はパスポートで自動で判断し、
それぞれの国に応じて保険料をかえる。
以上の3点。
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A:全ての国民は国民健康保険に加入する義務を負う。
まず全ての国民が加入するようにしたらいいと思う。それにより一時帰国時に無保険になる(問題3)ことを防げる。ただし海外生活においては日本の国保が活用できないケースが多い。海外在住者や旅行者は別途保険に入ることとなり2重の負担になる。
なので現状は保険料は少し割り引いてもいいように思う。
更に『海外で国保が使える・・・でも難しい(問題2)』って問題に関しては『翻訳などの体制が整えられる人達だけが得するシステム』というのは僕はダメだと思う。国保に限らず制度が複雑で『分かる人しか得をしない』のは広い意味で不公平だと思うから。
そこで・・・・
B:海外在住(旅行時も含む)にスムーズに対応できる体制を作る。
国保は基本的には各市町村で対応しているらしいが、そんなのは徴収窓口などは税務署(国)がまとめてやればいいし、海外での医療費申請の窓口は別で作って(例えば東京と大阪)にしてそこに郵送(あるいはメール)で送って、役所の側が翻訳すればいいと思う。
また海外での邦人保護というのは国家の大事な任務だと思うので、それを少し拡大して、大使館で病気などの時に対応できるようにする(どこまでするかは議論の余地がある)・・・また基本的なサービスは無料であとは有料でもいい。
また保険料に関しては
C:海外にいる期間はパスポートで自動で判断し、それぞれの国に応じて保険料をかえる。
というのは国によって医療費は違うし医療制度がぜんぜん違う。その国に応じて保険料をかえるのは必要だと思う(保険会社のように)・・・またパスポートのICと連動させることが出来れば、アメリカに1週間行っていった場合でも1週間分はアメリカの保険料といったことがコンピューターで簡単に計算できるようになるだろう。
最後に・・・
日本が小国ならこんな提言はしない。
仮にも世界第三位の経済大国で世界各地に日本人が住んだり旅をし各地に大使館や領事館がある。日本国は『国内在住の日本人だけでなく海外在住の日本人も出来る範囲でケアすべきだと思う』・・・・海外在住者が年に1回とか祖国日本に帰ってくることは普通の事であり、そういった時に無保険で困るって現状の制度は変える必要があると考えている。
また逆に海外在住の日本人も出来る範囲で日本に納税するような制度にすべきだと思う。僕は納税を日本にしているが、シンガポールなどに移住して納税を逃れる人もいる。あるていどは仕方ないが一部は日本にも納税して欲しいと思う。