伍流の思考

- ごりゅうのしこう -

アニメ亜人にケチをつけてしまう・・。

Netflixでアニメ亜人を見ている。面白いと思う気持ちと同時に、どうも矛盾とか都合良すぎって思ってしまう点が多くて違和感が気持ち悪いと感じてしまっている自分がいる。

そこで今回は大人げなくアニメにケチをつけてしまおうと思う。
もっともアニメというのはフィクションであまりそういうことをこだわらずに見るのが本来の見方なのだろうと前置きしておく。また作者や関係者およびファンのみなさんにはごめんなさい。あくまでそういう見方もあるんだ(変な人)って思ってもらえばOKです。

また僕が気になったところを吐き出すために書いているので、どの部分なのかいちいち書かないからごめんなさい。


◆少し気なる:1

亜人は見た目は人間と同じ。その中からテロリストが出てきたからといって、なぜ「亜人vs 人間」みたいな構図になるのかがわからない。例えば東京グールの場合はグールは「人間を食べる(それしか食べない)」という設定があるので排除に動くのはわかる。亜人にはそれがない。


◆少し気なる:2
非人道的な実験を亜人にしていたのも一部ではなく多くがからんでいた。政治的な合理性があると思えない。亜人の存在が未知という意味では法的には人間に分類されるはずで、人間に対しての非人道的なことをしていたらかなり重罪。政治家がからんだ組織的な犯罪になるはず。


◆ご都合主義すぎ?1

亜人テロリストのボス佐藤が、他の亜人に向けてメッセージを送って仲間になった中に奥山という亜人がいる。彼は天才ハッカーも甚だしい・・・。自衛隊の基地の見取り図とか様々な国家機密レベルにまで手をだす。

さらに彼はドローンを複数同時に操作できるという魔法使いのようなこともするし、さらには「電磁パルス爆弾」のようなものまで開発してしまう。個人が短期間に作るには無理がありすぎる・・。



◆ご都合主義すぎ?2

佐藤の仲間になった亜人。少し訓練したくらいなのに、自衛隊や警察の特殊部隊と互角の戦いをする。さらに佐藤にいたっては複数の自衛隊員を瞬殺するほど桁違いに強い。もしそれが亜人の能力による部分ならまだ納得もするのだが、多くは能力以前の力による。また倒した亜人が復活する時も都合よく驚いて不意をつかれてくれる。自衛隊にしても警察にしても亜人の存在は知っているだろうに・・・。また相手がテロリストであろうとも全て殺すっていうのは不自然。大抵は重症となりすぐには死なないから復活はしないはず・・。


◆少し気なる:3
電磁パルス爆弾を乗せたトラックを警察の検問してる前まで突っ込ませる。それだけ広範囲に効果があるなら突っ込ませる意味がない。また厳戒態勢の中でトラックが突っ込んできたら止まる前に撃つ方が自然だと思う。


◆矛盾では?:1
電磁パルス爆弾によって対亜人用の特殊部隊が使う違法な特殊武器が全て無力化される。だが、その地下みたいなところにある特殊武器はなぜか無力化されていて強奪および使用される。またそこの入り口のカギも壊れていない。

◆ご都合主義すぎ?3

佐藤が警察によって殺され続けるというシーンがある。最初こそタンカに乗せ、手首をバンドで拘束するが、素人のはずの亜人狙撃手によって両手ともにバンドがはずされる。不思議なことにその後も殺しつづけて運ぶのだが、誰も再度バンドをしなきゃとは思わない。さらに大型の盾があるにもかかわらず狙撃される。ここは亜人とはまったく関係ない部分。

◆少し気なる:4
警察側が誰も武器の出どころに着目していない。仮にヤクザであっても大掛かりな武器を渡すには難易度はかなり高いはずで、入手ルートは洗えばあるていどは特定されるはず・・・。


◆矛盾では?:2
亜人の使うIBMは人間には見えない。だが亜人には見えるという設定だったはず・・。永井らが佐藤を追い詰めた時に、亜人である中野&下村は麻酔銃を佐藤に打ち、それがIBMに止められてしまう。どうして見えていなかった??

◆少し気なる:5
対佐藤の訓練を永井や中野らがする。軍事的な訓練はわからなくはないが永井が痩せるように言われる合理性が見当たらない。そもそも肉弾戦は素人が訓練して簡単に習得できるものではない。ならばIBMや不死ということを軸にした訓練の方がいいと思う。

◆少し気なる:6
佐藤の標的リストとして出ている人達のほとんどが予定を変更せず受けて立っている。特に最後は犯行日時や場所まで指定され、そこに居座るのが普通っぽくないって思った。リストの中で1人くらいそんな人がいてもいいが、話としてはそういうタイプの人って伏線が欲しいかも・・。

◆ご都合主義すぎ?4

佐藤らのグループが自衛隊の基地を占拠した。自衛隊員らが人質となり大量の日本人を殺傷できるミサイルと化学兵器がある。そこで日本政府との交渉となったのだが、ここで交渉に応じる理由がわからない。直接その基地ごと爆破する方が安全性が高いと思う。いくら化学兵器が強力だという設定でも風もあるし日本の国土は相当に広い。

仮に基地ごと爆破した場合。佐藤らは復活できるかもしれないが、彼らが使っているパソコンは壊れるし、衣類などもなくなる。丸裸になった状態で周囲から攻撃すれば制圧は可能。

◆ご都合主義すぎ?5

佐藤を裏切った奥山ら3人が永井らに合流する。それで作戦を立てるのだが、奥山からもたらされたのは大量の武器と、地下アジトの地図・・・。なぜ彼のハッキング能力を使って佐藤のパソコンを操作しない??政府機関をハッキングするよりもともと自分らの仲間のパソコンをハックする方がずっと簡単だし自然。


◆ご都合主義すぎ?6

佐藤ら2人を生き埋めにするシーン。他の人達は武器をもっていたのに攻撃していない。作戦が終わるまで何をしてくるかわからないのだから攻撃はすべき。むしろ永井らとの距離はそれほど離れていないので、少し間違えば失敗する。攻撃しない方が不自然。 また爆破のボタンを永井が持っているのも不自然。途中で永井が倒されたり銃撃でケータイが破損すればゲームオーバー。作戦を続行するためには戸崎さんが持つべきだと思う。



最後に本来ならこういう話は気になったところは半分無視して物語を楽しんだ方がいいとは思う。ただ無理な設定は1つの話に1つか多くても2つくらいにしておかないと気になってしかたがない。この話でいえば「亜人という存在がいる」ってことは矛盾でも何でもない。そういうのがいることを前提にすべきだが、それがあれもこれも亜人だから可能ってするには無理がある。

だからといって亜人ではない部分で可能にしてしまうとそれにも無理が出てくる。そんなことを感じたアニメでした。またフィクションは衝撃的になるほどどんでん返しがあるほど悪役がイかれているほど面白くなるが、矛盾が出やすくなる。だが、大衆受けするにはそっちの方がいいってことはあるような気がする。

佐藤さんを狂気のテロリストにし、無謀な遊びにすることで、面白くなるが、本人がゲームとして楽しみ、その難易度を高めることで本来ならクリアは難しくなるのだが、なんとかクリアさせないといけないから、そこから逆算して話をつくるのかな・・・だから話に無理がててくるのだと思う。

以上、気になってた点の羅列でした。

いまから残り3話くらいをみます。