伍流の思考

- ごりゅうのしこう -

"新" 血液センター構想

日本にいる頃、僕は献血を何度かしたことがあります。赤十字血液センターでは『有名なタレントを使って献血を呼びかけていた』が、それより壁に貼りだされていた患者さんからのメッセージ『献血をしてくれた人ありがとう』的なものに心を動かされたことが印象に残っています。


血液センターでどんなことが行われているかと(献血側の視点で)いうとこんな感じ。『問診があって採血があってジュースが飲めてグッズがもらえて後で血液検査の結果が届く』

その中には『血液検査』が含まれています。献血すると無料で血液検査をしてくれます。今回は新血液センターの話(私案)ですが、そこでは『逆』です。

『無料で血液検査が出来る機関を作り(そこで希望者は献血もできる)』

という方式です。


というのは3つの理由があります。

 

◆理由1:献血を目的にするより、健康診断を定期的にするルーティーンの中に献血を組み込んだ方が『効率的に血が集まる』と思う事。

◆理由2:血液検査のような基本的な検査は『もっと気軽に受けられるようにすることで予防医学に力を入れるべきだ』という事。


例えばこんな感じ。全国の市町村で血液検査センターを設置。そこでは年4回までの血液検査は無料。5回以上も格安で出来る。その内1回は、空腹時血糖だけでなくブドウ糖を摂取して30分後、1時間後、2時間後の血糖値上昇を検査できる(それにより血糖値スパイクがあるかを見られる)、更に自分ではかる体重計、身長計、血圧計などが設置されている。尿検査は試薬に尿を自分でかけるセルフスタイル(血糖・潜血・尿蛋白・PH)・血液検査の結果はその場で受け取れ※1、疑われる病気やどういう何課の病院に行けばいいのか、病院のリストやマップもわかる。

※1:機器を設置すれば可能はなはず。

また今の時代は通販で血液検査ができる時代。血液検査センターに看護師自体は必要ないのかもしれない。

更に技術が進めば血液の情報から『もっと多くの事がわかるようになるだろう』・・・・◯◯抗体が多いから・・・◯◯病の疑いあり。とか。何度も受けて履歴を残すことで『クレアチニンが少し高め』って時にそういう体質なのか、少しずつ上昇傾向にあるのか。AIなどの情報を組み合わせれば、機械に目を見せて『眼病の発見』とかも・・・。


僕は町村レベルでは基本的な項目だけでいいと思っている。市レベルではより高度な機器。県レベルでは更に高度な機器を設置して欲しいと思う。


国によっては病院と検査機関が分かれていたりする。病院からの指示でレントゲンを受けられる所に行く(そこは独立してる)といった具合。今は病院で採血をしてそこから血液検査をしてくれるところに送る感じなので、どうしても割高になる。基本的な検査は専門機関をもうけて特化させるべきだと僕は考える。


やや楽観的かもしれないが・・・

◆効果1:それにより病院での負担が減る。

◆効果2:検査をする人や回数が増え病気が早期発見できる。
◆効果3:献血の総量がかなり増える。
◆効果4:非効率な赤十字血液センターを縮小できる。


技術が進み・・・専門家でなくても出来る事っていうのはこれからもドンドン増えていきます。雑誌を作る時に昔は写植という仕事があったようです。今はDTPに置き換わっています。MRIやCTの画像も『医師よりAIの方が優秀』って日は近いと思います。それらの技術をどう活用し、どう共存するかはもっと議論されて欲しいと思います。