少子化と高齢化は別
よく言われる『少子高齢化(問題)』・・・僕は『少子化 "と" 高齢化』という風に1つの単語ではなく分けて並べて言う方が良いと考えています。なぜならその2つは別の問題であり同時進行でおこっていることだからです。
少子高齢化と聞いて、少なくない人が『少子化によって現役世代が減ることによって高齢者を支えることがしんどくなっている』と捉えている節がある。みなさんもそうではありませんか?ですが、少子化は進んでいますが、それと同時にに高齢化つまりは長寿化が進んでいます。以前は60才で死んでいた人達が70才まで生きるようになり70才で死んでいた人が80才以上まで生きるようになってきました。
それは人工透析やら医療技術の発達などで長生きになったという喜ばしい面もあるのですが、それによって長寿になれば足腰が痛くなるとか歯が痛いとか目が霞むとか他の問題が顕在化してより医療費がかかるようになり、寿命が伸びる分だけは老後のみが増え人間1人の一生を考えたときに年金収支のバランスも崩れる。
(平均寿命でいうと乳幼児死亡率が減ったことが大きいのかもしれませんが)
合計特殊出生率が人口を維持できるとされる2.07であったとしても寿命が伸びた分だけは医療費や年金という意味での社会保障費は増大して大変なのです。加えて少子化はデフレで長期経済停滞してきた日本だけの問題ではありません。対策はかなり難しい上に既に今年生まれた人数が18年後に成人式を迎えたときに増える訳ではありませんから出生率が2まで回復しても出生数は減り続けます(親になる世代が当面は減り続けるから)
そういう訳で、少子化と高齢化は同時進行しているということをキチンと認識して、不可避である2つの問題でもとりわけ重大な高齢化による問題にいかに対応した社会を築いていくのかの議論が重要であり、圧倒的に欠けているのだと思います。
昔ほど高齢者に優しくないのは政治が悪い訳ではなく長寿による部分が大きく、それは更に悪化するわけです。ですがそういう認識が国民に乏しく『年金が減らされた』みたいなことにしか目がいかない高齢者がマジョリティなので選挙で選ばれる政治家はそういう議論をしたがらないのです。
ですがとりあえず啓蒙はしましょうよ・・・って思う。
そうでなりと更に10年、20年と過ぎると、年金が少ないとか社会保険料の負担が大きいとかの不満が政府に向けられ、政治が原因ではない部分があるにも関わらず社会不安が増大して混沌とした世の中に向かっていくと思う。
政治が出来ることはむしろ『何を残すために何を諦めてもらうか』の選択をすることだと思う。僕は基本的な医療を維持するために、延命治療や高齢者の医療をある程度制限して諦めてもらうしかないと思っています。例えば65才以上でガンになってステージ3以上は自己負担が5割とか、人工透析も高齢者になると自己負担が増えるとか・・・。とても厳しい決断です。『金持ちしか生きられない』という人もいるでしょう。
ですが『貧富に関係なく平等な医療』っていうのは医療技術が発達する以前の理想であり、医療に進歩に伴って高額な手術や薬のオプションが次々に生まれた時代にそういうのを全て保険適用にした上に高齢者の自己負担は現役世代よりずっと小さいというのは現代においては無理だと思う。そういう手厚い保障の裏には保険料やら税金やらの高負担につながりますから。更に踏み込んでいえばそこを削れないと保険料の負担が大きく健康保険料が払えず基本的な医療を我慢する若者もでてくるリスクが高まりまると思う。
高度な治療はお金持ちの特権で僕はいいと思うし仕方がないと思う。そうやって彼らが医療技術の発展に貢献してくれてそれが特許切れなどでだんだんと一般の手の届くような料金まで下がってくることが望ましいと思う。
新しい格差イメージ
約4年ぶりにこのブロクを更新する。テーマは経済格差。
3段階で話をします。
▼1段階:今までの格差イメージ
時代が進むほどにビジネスの成功やらで金持ちが生まれ、金持ちは運用や相続を経てより金持ちになり世界の総資産に占める金持ちの独占率がドンドンと高まっていく。金持ちは一部であれば高級食材の価格に影響しないが相続により金持ちの人口自体も増えることで高級食材など希少品の競り合いがおこり価格が高騰していく。カネ余りと運用によって格差はドンドンと拡大していく。一般人は相対的に貧乏になっていく上で格差が固定化され金持ちは貧乏人の気持ちに無理解&無関心になっていく。その分断により軋轢が生まれつつ住む場所なんかもどんどんと隔離されていく・・・。
▼2段階:AIやロボットなどの技術革新
上の状況に加えAIなどの技術は『格差拡大の加速装置』として機能しそう。例えば株価でいえば年20%成長する企業より年40%成長する企業の方がずっと株価が高くなる。投資家はムードやらで企業の成長を何年も先取りし夢を見る。そうやって株価が高くなった企業はその高い株価を活かして買収やらを有利にして成長を上積みする。
で、IT系の技術は企業の競争においてゲームチェンジャーになりえる。インターネット系の技術もその登場によって古いい企業がだんだんと減っていき、少数の強い企業を生み出している。例えばAmazonがでてきて書店が減っていくとか、YouTubeがでて新聞やテレビが緩やかに衰退するようなイメージ。AIやロボットも技術進歩によって既存のビジネスが大きく変わっていく。イラストレーターなどは時間をかけて作品を納品していたが生成AIによって数秒で数案がでてくるといった具合。他にも医療の画像診断だったりビジネスの分析なんかもドンドンとAIが活用されてきている。英会話なんかもネット時代はオンライ英会話によって賃金の安いフィリピン人講師が画面越しに教えてくれるが、更にAIだと人間なしで会話の練習ができるようなってきている。
それだけ人間は仕事を奪われ、AIを開発や活用した企業が大きく稼ぐようになる。当初はロボットもが先かとも言われていたが、ロボットがハードが必要なに対してAIはソフトだけなので加速的に進歩してきている。
で、そういう技術にはガンガンと投資が行われ株価が上がり実際に一部の成功企業はガッツリ儲かる。またそれに関連してAIを開発する半導体のメーカーなどの時価総額が世界一になったり新たな動きが生まれてきている。半導体といった商品は年をおうごとにコスパが上がる。つまりは性能あたりの値段が下がっていく、何年その優位がたもてるのか僕には分からないが、僕からみてその株価暴騰によって巨額のマネーが集まり、技術開発といってもカネではない人材とか他の部分がボトルネックになるのではないかと思う。それはつまり必要以上のカネが余ることとなり、その巨額マネーが他の企業を次々と買収していくとした恐ろしい寡占が生まれていくと思う。
ただでさえイーロン・マスクのような天才起業家はテスラ・スペースXそしてX(旧TWITTER)などを創業や買収しビジネス界においても政治の世界でも発言力が増している。また世界で勝負できるような企業はGAAFAみたいな巨大企業でしか買収が難しい。そうやってメンバーをかえつつも巨大企業の寡占化が進んでいくと思う。
で、AIとか量子コンピューターなど革新的な技術はただでさえ膨らんだマネーを集中的に集めることとなり格差拡大の加速装置として機能するだろうと思う。
▼3段階:金融の歪みと価値創造
で3つ目。これは同時進行で起こっていくと思う。それはドルや円のような通貨の歪みもそうだが、それ以上に仮想通貨はGOLDといったよりイメージで作られているモノの価値がドンドンあがっていくこと。そしてそれによって今までと違った形の格差が生まれていくのではないかという仮説。
まずアメリカに象徴されるが資本主義国家を中心として格差が広がる。それ自体は必然だと思う。そうなった時にも国民の半分くらいは『生活が苦しい!』と政治の力を頼ろうとする。政治の側はその期待に答えるという面と、その希望を利用するというか、通貨を増発することで応えようとする。財政赤字は恒常的なものになりつつ通貨価値はジリジリと下がるイメージができあがる。更に戦争などのリスクは高まる。不安になった人はGOLDや仮想通貨に頼る。またそういう資産を持っている人達は『さもそれが価値があるものだ・更に上るものなのだ』と喧伝していく。
長年にわたりダイアモンドの価値をあげてきたのはデビアス社ということは知られている。それと同じようなことが仮想通貨などでも起きる。株価は企業の収益に不動産は家賃などによって価値をはかる物差しがある分だけ『割高・割安』という意識が生まれるが、仮想通貨にはそれがない。
で、何が起こることを懸念しているかというと・・。そういうGOLDや仮想通貨の価格が年々あがることで、第1段階で持っていたイメージを越える資産運用利回りが実現してしまい。不平等が生まれるのではないかということ。
僕は起業での成功やら相続も含めあるていどの格差拡大は仕方がないと考えている。再分配は必要だがなかなか難しい。それでも普通の人が普通に働いて普通に運用して普通と思われる生活ができていけばいい。だが、そういうのはカネ余りの時代においてもそれを反映して賃金が上がることで緩やかに還元されると思うが、仮想通貨などの高騰によって一般の人が相対的にジリジリと貧乏になっていくと、調整機能がおいつかないほどの格差が『金融の歪みによって』生まれてしまうのではないかと心配している。
COVID-19 対応。安倍首相は無能なのか?
2月17日現在。日本では市内感染が広がり始めたと言える。Twitterを中心にして世間や有識者の反応を見ていると『安倍首相(および日本政府)が無能だ』という声はかなり広がってきている。支持率も急落しているようだ。
ただ僕は『彼が無能だとは思っていない』・・・その理由を今回は話してみたい。
内容としては以下の通り・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼1:危機対応には事前の準備がかなり重要
▼2:災害時はどう転んでも政府は批判される。
および不確定要素が多い場合には決断が難しい。
▼3:対策は危機を経験して進化する(&まとめ)
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▼1:危機対応には事前の準備がかなり重要
『政府の新型ウイルス対策会議』の招集が遅いとか、会議時間が短いことに対して『危機感が足りないのじゃないか!』と批判する声は少なくない。だが感染症の素人である政治家が大勢集まって会議で決めるタイプのものなのだろうか??
僕は違うと思う。実際には厚生労働省の担当や感染症のエキスパートが連携し次々に体制を整えていく・・・それが大事。ではその為に何が必要なのか、事前にそうやって動ける組織づくりだと思う。
アメリカの疾病予防管理センター(以下CDC) のような組織があり予算も権限もそれなりにあれば動きやすい。日本はそういう組織がないにせよ厚生労働省で危機管理の対策は練られていただろうとは思う。だが体制が弱いことは間違いない。
それは検査体制がシンガポールに比べても劣っていたことにも現れている。同国が2000件/日だった段階で、日本では500件/日・・それを1000件に増やす(後に3000件に増やすという計画を出した)と言っていた。同国より何倍も大きい国でそれはまずい。
状況に応じて独自に感染症の専門家や医療関係者や検査技術のある会社と連携して検査体制を整えるだけの権限と予算がなかったということになる。
でも、それは『安倍政権が無能だったからではない』・・・なぜなら民主党が政権を取った頃も含め、長年そういう備え(体制づくり)がされてこなかったのだから。
またそういう組織づくりは実際に危機が起こってからでないと進みにくい。日本は大地震を経験してその対策は進んだが、核戦争よりリスクが高いとも言われる感染症(バイオテロも含む)・・・ビル・ゲイツとかはトータルで考えられ資金力があり動ける稀有な人だが、そのくらい平常時に未知の危機に対して行動できる人は稀だと思う。
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▼2:災害時はどう転んでも政府は批判される。
および不確定要素が多い場合には決断が難しい。
『感染症の拡大』という専門性の高い課題について、政治家は素人だ。だからこそ前もって動けるだけの組織を作っておく必要性を1で話した。それに不備な状態で『政治家にどんな対応ができるだろうか??』
僕は厚生労働大臣は少し無能だとは思っているが、それでも少し優秀なくらいの大臣だったとしても決断は難しい。例えばクルーズ船の対応にあたっていた職員が2次感染したことが批判されている。それは当然批判されるべきことだがマズイのは厚生労働省の対応マニュアルを防護服を着が用意されていない部分であって、厚生労働大臣が役所のマニュアルを越えて(つまり専門の人達の決めたこと)を決断できることはそうそうない。
ただし厚生労働大臣が河野防衛大臣のような発信力があったらまた違ってきていたと思う。情報発信力において彼は優秀であり、緊急時にその優秀さはかなり重要だったりする。
感染力も危険性も分からないことだらけの新型ウイルスに対して、適切な対応をするのは難しい。ウイルスの発生源が中国とされているので発信されている感染者数などの情報も信憑性が高くない。いかに状況証拠をつみあげ推測し対策するのか、かなり難易度が高い。
また政治家にとって『感染が広がらないこと』だけに集中する訳にはいかない。感染を防ぐために渡航禁止をすれば観光業を中心に様々なところでダメージが来る。それにともなって倒産や自殺も増えることになるのだから、素早い対応をしても『過剰反応だ!』と叩く人も必ず出てくる。結果論として判断が正しかった間違っていたとかは言いやすいが不確定の状態でそれを決断することは難しい。
ただ『中国からの渡航を全面禁止していない』について疑問を持っている。ただし政府として国民や他国からも批判が多い中でそういう判断になっているってことは、それなりに僕らが知らない理由があるのではないか・・とも思っている。
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▼3:対策は危機を経験して進化する(&まとめ)
通常時に危機対応の組織を作るのは難しい。残念ながら既にミスしたところは取替しようがないのだから、今後それなりに頑張って危機が去った後に改めて、反省し次に活かして欲しいと思う。
まとめ
僕の評価は『危機対応においては"普通"』・・・優秀ではないが無能でもない。
厚生労働大臣を任命した責任とか、ITの担当大臣がパソコンを使えないとか、そういう任命のマズさはあると思う。台湾や中国など若くて優秀な大臣を起用するようになってきている。僕はこれは日本にとって大きな問題だと思っていて、安倍首相の問題というよりは日本の政治そのものの構造的なモノのように思える。政治家の高齢化と組織の硬直化は深刻。
また首相や大臣が『普通』というは擁護に聞こえるかもしれないが『首相が優秀でなくてどうするの?』とは思ってる。ただ優秀な人が政治家になりたがるってレアだと思うので仕方がないとも思っている。
なので今のところの理想は、首相は『そんなに優秀ではないが優秀な人を大臣とかに任命でき任せられるタイプの人』かな・・。
次の産業革命でも新たな雇用が生まれるか?
蒸気機関が発明されたり自動車の発明など今まで産業革命によって多くの雇用が奪われてきた。だが産業革命によって新たな雇用も生まれてきた。
馬車に使われる馬を世話する人が自動車工場で働くといった具合だ。
今後おこると言われるAIやロボットによる産業革命。専門家の中には、上の例を持ち出し「次の産業革命でも新たな仕事が生まれ新たな雇用が生まれるだろう」と言う人が少なくない。
僕はその考えに否定的だ。
*IT革命で生まれた仕事
なぜなら、新しい産業革命ほど、新たに生まれる仕事に求められるスキル水準は高くなっているからだ。それを説明する為にAIロボの前におきた「IT革命」を考えてみたい。
ITによって様々な商売が効率化された。スーパーマーケットは市場や卸売業者を通さず漁師や工場から直接仕入れたりできる。個人もネット通販で一番安いお店から買うことができるようになった。その「中抜き」によって多くの雇用が奪われたし、価格が下がることで利幅が薄くなったりということも出てきた。
象徴的な事例はAmazonだろう。この企業がシェアを増やすごとに街の書店は減っていった。もちろん今まで売れなかったものが売れるようになったという側面もあるが、売れる物というのが以前より偏るようになったとも思う。
ネットで比較され知名度やレビューが良く多い商品がバカバカと売れ、検索でトップに来ないような商品は知られすらしないという過酷なもの。僕はそれ自体は自然なことだと思っているが、難しいのはIT革命によって仕事を得た人というのは、起業家・プログラマーなど能力の高い人が中心だということ。
ブロガーやユーチューバーなど驚くほどトップに富が集中する世界。
では次にロボットやAIを考えてみる。
*ロボット・AIで生まれる仕事は人間ができるか?
既に株式トレーダーなどAIに置き換わっている仕事もある。ロボットに置き換わっている仕事もある。こういう技術が進んだ時に多くの雇用が奪われると僕も含め多くの人が信じてる。では生まれる仕事は?
・ロボットやAIのエンジニア・・・高度。・起業家・・・ある意味で高度。
ではそれ以外に新たなビジネスが生まれた場合はどうだろうか。
例えば「空を飛ぶ自動車」とか「遊びあるいはお金の浪費を教えるビジネス」とか「寿命を伸ばす薬」・・・いろんな今後発明されるかもしれないものを考えてみても、高度であったり一部のクリエイティビティのある人が中心になるように思えてならない。
何より新しいビジネスを起こす人はそのビジネスを成立させる為に人をそれほど必要としないだろうと思う。IT系のビジネスで成功すると巨万の富を築ける。AppleもGoogleもAmazonも時価総額で旧来の企業を一気に抜き去った。でも例えばトヨタ自動車のようなビジネスに比べれば関連で生み出す雇用はたぶん2桁くらい少ない。
要は人の力ではなくコンピューターの力を借りる部分が大きい。
と僕は考えている。
そしてAIやロボットなどなど、技術がより高度になり幅が広がることで、新しく企業する人が雇用に頼る割合は減り続けていくだろうと思う。
そういう訳で僕は近未来の雇用についてAIやロボットなどは普通の労働者にとってネガティブなインパクトを与えると思う。今はまだ途上国などが発展しドンドンと購買力が伸びているが、そうやって増える需要と、農作物や工業製品がより合理化され増える生産性、それが生み出す供給、、そのバランスがいずれ崩れてくると思う。
これはあくまで僕が2018年現在で考える2040年くらいの予測。
ロボットが代替してくれることによって人間がその分だけ遊んで暮らせればいいのだが、今の資本主義のままだと起業家や資本家などにその果実がもたらされ、労働者は少ない仕事を奪い合うということがおきかねない。
なので、今のうちからベーシックインカムやロボット税などを議論していった方がいいと思う。ロボット税に関しては効率化において当初は補助金を出してもいいくらいだとは思うが、それによって効率化され奪う雇用を考えると、少しずつ課税する方がいいと思う。
アニメ亜人にケチをつけてしまう・・。
Netflixでアニメ亜人を見ている。面白いと思う気持ちと同時に、どうも矛盾とか都合良すぎって思ってしまう点が多くて違和感が気持ち悪いと感じてしまっている自分がいる。
そこで今回は大人げなくアニメにケチをつけてしまおうと思う。
もっともアニメというのはフィクションであまりそういうことをこだわらずに見るのが本来の見方なのだろうと前置きしておく。また作者や関係者およびファンのみなさんにはごめんなさい。あくまでそういう見方もあるんだ(変な人)って思ってもらえばOKです。
また僕が気になったところを吐き出すために書いているので、どの部分なのかいちいち書かないからごめんなさい。
◆少し気なる:1
亜人は見た目は人間と同じ。その中からテロリストが出てきたからといって、なぜ「亜人vs 人間」みたいな構図になるのかがわからない。例えば東京グールの場合はグールは「人間を食べる(それしか食べない)」という設定があるので排除に動くのはわかる。亜人にはそれがない。
◆少し気なる:2
非人道的な実験を亜人にしていたのも一部ではなく多くがからんでいた。政治的な合理性があると思えない。亜人の存在が未知という意味では法的には人間に分類されるはずで、人間に対しての非人道的なことをしていたらかなり重罪。政治家がからんだ組織的な犯罪になるはず。
◆ご都合主義すぎ?1
亜人テロリストのボス佐藤が、他の亜人に向けてメッセージを送って仲間になった中に奥山という亜人がいる。彼は天才ハッカーも甚だしい・・・。自衛隊の基地の見取り図とか様々な国家機密レベルにまで手をだす。
さらに彼はドローンを複数同時に操作できるという魔法使いのようなこともするし、さらには「電磁パルス爆弾」のようなものまで開発してしまう。個人が短期間に作るには無理がありすぎる・・。
◆ご都合主義すぎ?2
佐藤の仲間になった亜人。少し訓練したくらいなのに、自衛隊や警察の特殊部隊と互角の戦いをする。さらに佐藤にいたっては複数の自衛隊員を瞬殺するほど桁違いに強い。もしそれが亜人の能力による部分ならまだ納得もするのだが、多くは能力以前の力による。また倒した亜人が復活する時も都合よく驚いて不意をつかれてくれる。自衛隊にしても警察にしても亜人の存在は知っているだろうに・・・。また相手がテロリストであろうとも全て殺すっていうのは不自然。大抵は重症となりすぐには死なないから復活はしないはず・・。
◆少し気なる:3
電磁パルス爆弾を乗せたトラックを警察の検問してる前まで突っ込ませる。それだけ広範囲に効果があるなら突っ込ませる意味がない。また厳戒態勢の中でトラックが突っ込んできたら止まる前に撃つ方が自然だと思う。
◆矛盾では?:1
電磁パルス爆弾によって対亜人用の特殊部隊が使う違法な特殊武器が全て無力化される。だが、その地下みたいなところにある特殊武器はなぜか無力化されていて強奪および使用される。またそこの入り口のカギも壊れていない。
◆ご都合主義すぎ?3
佐藤が警察によって殺され続けるというシーンがある。最初こそタンカに乗せ、手首をバンドで拘束するが、素人のはずの亜人狙撃手によって両手ともにバンドがはずされる。不思議なことにその後も殺しつづけて運ぶのだが、誰も再度バンドをしなきゃとは思わない。さらに大型の盾があるにもかかわらず狙撃される。ここは亜人とはまったく関係ない部分。
◆少し気なる:4
警察側が誰も武器の出どころに着目していない。仮にヤクザであっても大掛かりな武器を渡すには難易度はかなり高いはずで、入手ルートは洗えばあるていどは特定されるはず・・・。
◆矛盾では?:2
亜人の使うIBMは人間には見えない。だが亜人には見えるという設定だったはず・・。永井らが佐藤を追い詰めた時に、亜人である中野&下村は麻酔銃を佐藤に打ち、それがIBMに止められてしまう。どうして見えていなかった??
◆少し気なる:5
対佐藤の訓練を永井や中野らがする。軍事的な訓練はわからなくはないが永井が痩せるように言われる合理性が見当たらない。そもそも肉弾戦は素人が訓練して簡単に習得できるものではない。ならばIBMや不死ということを軸にした訓練の方がいいと思う。
◆少し気なる:6
佐藤の標的リストとして出ている人達のほとんどが予定を変更せず受けて立っている。特に最後は犯行日時や場所まで指定され、そこに居座るのが普通っぽくないって思った。リストの中で1人くらいそんな人がいてもいいが、話としてはそういうタイプの人って伏線が欲しいかも・・。
◆ご都合主義すぎ?4
佐藤らのグループが自衛隊の基地を占拠した。自衛隊員らが人質となり大量の日本人を殺傷できるミサイルと化学兵器がある。そこで日本政府との交渉となったのだが、ここで交渉に応じる理由がわからない。直接その基地ごと爆破する方が安全性が高いと思う。いくら化学兵器が強力だという設定でも風もあるし日本の国土は相当に広い。
仮に基地ごと爆破した場合。佐藤らは復活できるかもしれないが、彼らが使っているパソコンは壊れるし、衣類などもなくなる。丸裸になった状態で周囲から攻撃すれば制圧は可能。
◆ご都合主義すぎ?5
佐藤を裏切った奥山ら3人が永井らに合流する。それで作戦を立てるのだが、奥山からもたらされたのは大量の武器と、地下アジトの地図・・・。なぜ彼のハッキング能力を使って佐藤のパソコンを操作しない??政府機関をハッキングするよりもともと自分らの仲間のパソコンをハックする方がずっと簡単だし自然。
◆ご都合主義すぎ?6
佐藤ら2人を生き埋めにするシーン。他の人達は武器をもっていたのに攻撃していない。作戦が終わるまで何をしてくるかわからないのだから攻撃はすべき。むしろ永井らとの距離はそれほど離れていないので、少し間違えば失敗する。攻撃しない方が不自然。 また爆破のボタンを永井が持っているのも不自然。途中で永井が倒されたり銃撃でケータイが破損すればゲームオーバー。作戦を続行するためには戸崎さんが持つべきだと思う。
最後に本来ならこういう話は気になったところは半分無視して物語を楽しんだ方がいいとは思う。ただ無理な設定は1つの話に1つか多くても2つくらいにしておかないと気になってしかたがない。この話でいえば「亜人という存在がいる」ってことは矛盾でも何でもない。そういうのがいることを前提にすべきだが、それがあれもこれも亜人だから可能ってするには無理がある。
だからといって亜人ではない部分で可能にしてしまうとそれにも無理が出てくる。そんなことを感じたアニメでした。またフィクションは衝撃的になるほどどんでん返しがあるほど悪役がイかれているほど面白くなるが、矛盾が出やすくなる。だが、大衆受けするにはそっちの方がいいってことはあるような気がする。
佐藤さんを狂気のテロリストにし、無謀な遊びにすることで、面白くなるが、本人がゲームとして楽しみ、その難易度を高めることで本来ならクリアは難しくなるのだが、なんとかクリアさせないといけないから、そこから逆算して話をつくるのかな・・・だから話に無理がててくるのだと思う。
以上、気になってた点の羅列でした。
いまから残り3話くらいをみます。