伍流の思考

- ごりゅうのしこう -

腎臓病の新仮説(IgA抗体を増殖抑制)

(あらかじめ言っておくが著者は医学の専門家ではない。できれば専門家の中から研究してくれる人が出てくることを望む。また腎臓病について少し調べたことのある人にしかわからない内容となっている)

◆仮説1『タンパク制限のアプローチより大切なこと(IgA抗体の増殖抑制)』
◆仮説2『腎臓病の検査項目に血液中のIgA抗体の数を入れるべきでは?』

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【まずは軽く経緯を話す】
僕は40才を期に人間ドックを受診し、自身が軽度(〜中度)の腎臓病である可能性が高いことを知り、腎臓病について調べた。僕の場合はメタボでも高血圧でも糖尿病でもない。尿蛋白が++。尿潜血+。あと尿素窒素が22.3、クレアチニン1.21、尿酸8.3。あとは肝臓と炎症系の値が少し異常とでた。むくみなし。食後などだるさあり。酒は稀に少量。タバコは吸わない。ストレスは少ない。といった具合。

腎臓病とひとくちにいっても種類はいくつかあるが、症状や検査値から照らしあわせて、糖尿病腎症や腎硬化症や腎臓結石などの可能性はほとんどない。尿に潜血が出ていることなどから、腎臓病としてもっとも一般的な『IgA腎症』である可能性が高いと思った。もちろん腎生検などして結論づけるべきだがフィリピンの専門医が言うには緊急性は低いということなので、勉強し生活改善をしつつ様子をみて次回の検査の結果をみてその後の対応を決めようと思った。


【腎臓とIgA腎症、そしてタンパク制限について】
腎臓は血液を濾過する(など)の機能がある。何かしらの原因で腎臓が正常に機能しなくなると尿に蛋白が出たり血液中に老廃物が流れたり(尿毒症)する。腎臓病を調べていくうちに『腎臓病は治癒する可能性が低く、徐々に進行し最終的には人工透析が必要となる』ということを学んだ。ただし初期のIgA腎症の場合は寛解(症状がでなくなる)する可能性があるとのこと。また治療法についてはまだ確立されていないこともあり『タンパク質制限(他に塩分やカリウムなど)』を中心とした食事療法が大切という事も学んだ。

ただし僕の理解では『(破損していく)腎臓に負担をかけない為にしている』という事で、簡単にいえば『腎臓を労る』ということで大切であるが根本的な治療ではない。ちなみに医師は栄養指導については素人で患者もその重要性を理解せず悪化するケースは多いようだ。

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◆仮説1『タンパク制限のアプローチより大切なこと(IgA抗体の増殖抑制)』

そこで仮説なのだが『IgA抗体をどう増やさないか』ってアプローチがもっと必要なのでは??と思っている。まずIgA腎症についてはアレルギーなどが原因でIaA抗体(タンパク質)ができるのだがそれが異常に増え腎臓に負担をかける。

現在のIgA腎症に対する治療アプローチは『扁桃ステロイドパルス療法』が有名のようで一定の成果をあげている。が、IgA抗体ができるのは扁桃だけではない(主な原因であれば効果は高いだろうが) 僕の場合はここ数年は風邪を引きやすく熱もでて1〜2週間ほど続く。また気管支炎になってこともあり何らかのアレルギー体質なのだろうと思う。また人によっては歯周病などもある。

つまり『IgA抗体が活躍し異常発生する原因を抑制するアプローチ』が大切だと僕は考えている。扁桃炎・喉頭炎・鼻炎・歯周病など。なので具体的には風邪をひきにくくし長引かせない為の工夫。鼻炎(花粉症など)や歯周病にならないための努力が、タンパク制限に加えて(あるいはそれ以上に)大切なのでは??と思う。

食事療法によるタンパク制限のアプローチは『食べ物からのタンパク(腎臓への負担)を減らす』という事で意味はあるが、それに加えて体内で生成されるタンパク質(この場合はIgA抗体。※ちなみに食事制限をしすぎると体内のタンパクが血中に流れ出るらしい)を減らすことができればより良いはずだ。そもそもIgA腎炎は、IgA抗体の異常増殖が原因だと言われているらしいから。


そこで仮説2

◆仮説2『腎臓病の検査項目に血液中のIgA抗体の数を入れるべきでは?』

現在の人間ドックでは様々な検査をするが、血液中のIgA抗体数を調べる項目はない。もし人間ドックで腎臓の異常が見つかった場合はいきなり腎生検にいって『手っ取り早く検査する』より、IgA抗体の数を調べた方が患者への負担も医療費も抑制できるものだと僕は思う。

僕も必要とあれば腎生検を受けようと思うが、ぶっとい注射をうたれるのは嫌だし、海外在住で無保険なので入院費などは出来れば抑えたいから、できれば避けたい。

IgA抗体数で統計を取っていけば高い確率で『IgA腎症』の診断ができるものと期待している(これは専門家が研究して欲しいと願っている)


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最後にCKD(慢性腎臓病)は新たな国民病として注目されてきている。が、初期段階で症状がでてこない上に人間ドックの段階で蛋白尿がでても『疲れ』などの原因も考えられるのでスルーされることも多い。そこにIgA抗体検査などを入れることで早期発見ができれば人工透析に移行するのを遅らせたり防いだりができるのではないかと思う。

僕が調べた限りでは人工透析には莫大な医療費がかかる。人工透析の機械は100万円くらいだが看護婦がつききっりになることもあり高い。1人あたり年500万円かかるとも言われる。今回の本題とはそれるが僕はそういう部分は合理化すれば年50万円もかからないと思っている。いちおう調べたので書いておくが『人工透析科の看護師の仕事は(機械の説明などを覚える必要はあるものの)基本的には注射をしてあとは待っているだけ(看護師のサイトより)』とあったのであながち間違ってはいないと思う。

もちろん僕は素人なので僕の知らない理由もあるのだろうと思うが、医療機関が『自ら儲けを手放す道理はない』とも思っているので、国が積極的に関与すべきだと思う。それこそ人工透析患者で希望者は専用の資格を取得でき、その資格があれば透析センター内の『機械操作と注射ができる』とすれば(もちろん実現はしっこないが)合理的だと思う。患者も透析と一生付き合う。患者はずっと寝てるだけ、彼らの1割でもケアもする側にまわれば・・・などと思ってみた。

これから日本の高齢化はいっそう進み医療費はドンドンと増えていく。僕は自分自身が将来人工透析のお世話になる可能性があると思いつつも、病人が高額の医療費で生きながらえることには賛成できない。その莫大なお金は国家&国民の負担であり、それらのお金(予算)がないばっかりに別の部分で人の人生を不幸にさせると思っているからだ。

思いっきり脱線してしまったが、増えているIgA腎症の研究が進み、IgA抗体の異常発生をいかに抑えるかの試みが広まることを願う。