伍流の思考

- ごりゅうのしこう -

なぜ芸能人は病みやすいのか2

( 後半です。前半はコチラ )


4:個性的な世界。

芸能界は特殊な世界です。番組スタッフも年収1000万円とも言われるTV局の社員(プロデューサーなど)から労働基準法を無視したようなADまで"縦社会"と言われています。また力を持った大御所もいればそれに媚びへつらう若手やグラビアアイドルなどもいるでしょう。売れっ子になれば周りがチヤホヤしワガママになりやすいでしょうし、気をつかうケースも多いと思います。

芸能界と言われるようにある種『隔離された世界』ではセクハラやパワハラも起きやすいと思います。華やかな世界にはどうしてもお金も権力も付いてまわります。ネットでの情報(暴露や噂など)を鵜呑みには出来ませんがそういう側面は少なからずあろうかと思います。

 



5:浮き沈み

芸能界は厳しい競争社会と言われています。一時は『CMの女王』なんて言われていた人が事務所から独立して干されるなんて話もありますし、一発芸が当たって突然に売れっ子になり1年後にはテレビから姿を消すということもあります。

普通の芸能人は【売れる】→【忙しい & 羽振りがよくなる】というケースが多いでしょう。もちろん大御所はレギュラー番組を複数抱えていても『番組の2本撮り』などでまとめ、小さな営業などはしないでしょうから週休3日なんてことも可能だと言いますが、普通はそうはいきません。事務所も売れる為に巨額の投資をしていたりしますから出来るだけ働かせようとします。

特に若くして売れると『お金はあるが使う隙がない』その上『ストレスを散財で晴発散させる』なんてケースもままあると思います。それは株やFXで成金になった人にも言えることですが『突然に大金をつかむと身を崩しやすい』と僕は思っています。(それについてはまたいずれ書きたい)

またその『売れっ子』の状態からの転落は辛いと思います。狂った金銭感覚のまま減っていく仕事と貯金。それまではチヤホヤしてくれていたプロデューサーやディレクターからは手のひらを返したように冷たくあしらわれる(もちろん芸能人の態度や性格などにもよるでしょうが)

特にアイドルや子役の『芸能人としての旬は短い』ので周囲の支えは必要だろうと重ます。もちろん子役の存在は必要なものですが、子供の内から『大人の業界に染まる』ということについて親御さんは真剣に考えた上で望んでもらいたいと思います。


6:詐欺や宗教のターゲットに

芸能人は詐欺や宗教のターゲットになりやすいと思います。まず若い頃から芸能界にいる人は『世間知らず』になりやすい。一般人の友達がちゃんといればいいのですが、芸能人ということで特別視されてとかく一般社会と隔離されやすい。

また宗教団体にとって『芸能人の勧誘』は組織にとって大きなプラスです。単にお金を持っているというだけでなく『広告塔としての利用価値が高い』のです。芸能人を企業がCMに起用するのは『その芸能人のイメージ』が商売に大きく影響することを知っているからです。

また悪徳商法や闇社会などに図らずとも関わってしまった時に、世間に知られるワケにはいかず『誰にも相談できず悩むケース』もあるだろうと思います。


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もちろん。それの問題とうまく折り合いをつけて幸せにしている芸能人も大勢いると思います。ただこれから芸能人になりたい人、特に子供を芸能界に行かせたいという親御さんには心に留めておいてもらえればと思います。