伍流の思考

- ごりゅうのしこう -

21世紀に必要なスキルは何か(後編)

(『前編』のつづき)


*HASE的『21世紀の重要スキル』

これからの時代『情報発信力』がとりわけ大切だとボクは考えている。これはコミュニケーション能力の1つだとボクは考えている。先に結論からいうと『コミュニケーション能力』が大事で、それが大きくワケて2つ。1つ目は『仲良くなる力』そしてもう1つが『情報発信力』だと思う。少し砕けた表現をするなら『上手に目立つ力』という感じ。

もちろん20世紀にもコミュニケーション能力は大切であったが、21世紀の大きな特徴は『人と繋がりやすい』こと。Twitterで大企業の経営者に意見することもできるし(もちろん有名人は多くの人がコメントを入れるので反応してもらえる率は下がる)、『実現したいこと』をプレゼンしてクラウドファンディングによって資金を集めることも可能。共同で事業する時に仲間を集めるのも昔よりも簡単になっている・・・・『ただし個人として好かれる(もしくは投資に値する人に見られる)』が必要になってくる。そういったことを岡田斗司夫さんの言葉で言えば『評価経済社会』ということだろう。

 


*コミュニケーション能力1:『仲良くなる力』
『話が面白い』・『笑顔が素敵』・『誰からも好かれる』など・・・『この人が好きだから応援したくなる』とか『この人は信用できるから組んでみたい』と思われる能力。この能力が異常に高い人は仮にバカでも貧乏でも『誰かが助けてくれる』・・・とはいえ天才的な才能を持った人以外はコツコツと『人間を磨いていく必要がある』とボクは思う。例えば『約束を守る』とか『気を利かせる』とか簡単なようで高いレベルでデキる人は少ない。

ただ『仲良くなる力』にはいろんなスタイルがあり『話が面白いワケでもないのに好かれる』とか『生活はまるでだらしなく約束は守らないのに人が集まってくる』など『全てに高いレベルにある必要はない』ように思う。どのスタイルが自分に合っているのか『モデルになる人物』を探して参考にしたいものだ。


*コミュニケーション能力2:『情報発信力』
いくら能力があっても。いくらいい人でも『(知らない人にとっては)いないも同じ』で、知らない人とつながることは難しい。だからボクらは何かしらの『情報発信』をしていくべきだろうと思う。正直なところ『目立ったもの勝ち』の世の中だと思う。ただし『目立つ』といっても『炎上して叩かれては意味がない』・・・『炎上マーケティング』は痛みを伴う高度な手法だろうと思う。

今はブログにTwitter・FacebookにYouTubeなどさまざまな形で『情報発信ができる時代』・・・そういう意味では『会話』か『文章』を軸にして責めるのがいいだろう。『会話が得意な人』は音声(ラジオ)か動画(Youtubeなど)が主戦場。『文章が得意な人』はブログやSNSなどが活躍の場となる。

文章とひとことで言っても『面白い文章がかける』というだけではまだ弱い。自分はどういう人物であるのか『相手に魅力的に写るようブランディング』も必要だろう。またそもそも『知らない自分の文章を読んでもらう』には『相手の興味のあることと関連付け』したり『情報発信にも戦略が必要』だろうと思う。

例えばこの『伍流の思考』の場合は『オピニオン』を読んでもらいたいのだが、『人物評』という形で様々な有名人について書いている。それによりその有名人に関心のある人が見てもらえる。ただしその人物評にはボク自身の考えや意見が入ったものであり、ボク個人が興味を持ってもらえるようにと思いながら書いている。また1ブログ1テーマが基本だろうと思う。そしてわかりやすいキャラクターを作れるに越したことはない『いろいろしている人』というのは『キャラクターとして印象に残りにくい』



*それらの能力があると有利な理由。

それは世の中の多くのことが『他人の協力で解決可能』であり『他者との協力でより成功率を高めることができる』『おカネのない人はある人と組む』・『実現に専門スキルが必要ならある人と組む』 例え『英語が必要』といわれる海外であっても『必須』というワケではない。(もちろんあるに越したことはないが)英語ができる人をパートナーにしたり、雇ったりすることで、商売を成立させている経営者は間違いなく存在する。むしろ『必要なスキルをすべて1人でまかなおうとするのは時間の浪費であり成功から遠ざかる行為』だとボクは思う。


さて現在はFacebookやTwitterなどSNSがコミュニケーションに活用されている。しかし上手に活用できている人はそれほど多くないし、逆にコミュニケーションをSNSに依存することで『会話などの直接的なコミュニケーションが苦手』という人が増えているようにも思っている。SNSで『広くつながれる』ということは裏をかえせば『浅くて脆い関係』になりがち・・・それではあまり意味がない。それはまるで『セミナーで名刺交換をしまくるほど意義の薄いこと』であり『人脈とは呼べない』

人脈について、どこかで読んだことがある【人脈とは『自分のことを贔屓にしてくれるデキる人』のことを言う】・・・ありがちなのは『有名な経営者と知り合いになりたい』という話。当たり前だが有名な経営者には『人脈』があり『大勢の知り合いがいる』・・その知り合いの1人には簡単になれるかもしれないが、それを人脈と呼べるかというと難しい。その人に『ちょっと相談があるのですがお時間とってもらえますか?』と聞いて『時間を作ってもらえるだろうか?』または『困ってるならウチにおいでよ!』と声をかけてもらえるか・・・自分に『何かしらのモノ』を持ってないと『相手にとって特別な人』になるのは難しい。

また有名な経営者と無理に関係を作るよりは、お互いに協力補完できる仲間を増やしていく方が合理的だと思う。例えば『パソコンに詳しい人』と『金融に詳しい人』が手を組むとか。『エリアの違うお店同士が互いの店にチラシを設置する』とか。世の中には『WIN-WINの関係』がいろいろある。


そんなワケで21世紀は『ブログなどで上手に情報発信をしつつ、いろんな人とコミュニケーションを取り、人の役にたちつつ仲間を増やして、楽しく過ごしていくのがいいんじゃないかな??』と思います。

また資格などの勉強は『点数や合格などで結果が目に見えやすい』逆にコミュニケーションとかのスキルって『結果が可視化しにくい』また『効果が現れるのが緩やか』だと思う。でも意識的にスキルUPすることで『強い力になっていく』とボクは信じています。




その上でボクが『自分が18才だとしたらこういう人生設計をする』というのを考えてみました・・・・『若者の人生設計