伍流の思考

- ごりゅうのしこう -

長生きするにはカネがいる(年金問題1)

難しいことは分からないがボクなりに『年金』を考えてみた。


おそらく年金にはいろんな問題がある。『記録漏れ』などの管理の問題。『現役世代が老人を支える』って設計の問題。『未納』などの信頼とモラルの問題。などなど・・・でも『役人が優秀であろうがなかろうと』それは本質的な問題ではない。


その本質とは『長生きするにはカネがいる』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・という原則だろうと思う。

 


例えば男性の平均寿命は『1971年に約70才』。『2014年:約80才』と10年も伸びている。もちろん『早死する人』もいるし『長生きする人』もいる。でもそれらを平均した上で『現役世代に働いて稼いで』それを『老後に使っていく』というモデルが成り立たないと制度として成り立たない。

■シンプルなモデルを考えてみる。現役世代は20才〜60才の40年間(トータル480ヶ月間)を働いたとしよう。例えば月1万円を蓄えていけば60才になった時点で480万円が貯まる。とりあえず月5万円としてみようか2400万円(480×5万円)

■老後への備え(現役40年間でコツコツとためる)
月5万円で2400万円

それを平均寿命まで使おうとすると・・・

■(ケース1)70才まで生きた時代(老後は10年間)
月20万円使える余裕のある老後。


それから時代は43年ほど経過した・・・

■(ケース2)80才まで生きる時代(老後は20年間)

月10万円使える余裕のない老後。

※ややこしい計算はいらない。40年でためたものを10年で使い切るか、20年で使い切るかの話。

※実際には『物価変動』があったり『金利』があったりするし、今回はわかりやすさのために省略した(それについては追記したい)
※また長生きの影響は『年金支給』だけでなく『医療費も増える』

 


そう『老人を労おう』とかいう情緒的な部分は横において考えると
やはり『長生きするにはカネがいる』


これはばっかりは老人が『その(少ない)年金額では生活できない・・』とか言ったところで仕方ない。逆に現役世代は『その(多い)掛け金では生活できない・・』と思うので、ジジイとワカゾウのケンカになりかねない状況だが話し合って解決策を見つけるしか仕方ないと思う。

 

・・・そうボクは考える。
けど間違っているかも??今度はキミが考えてみて欲しい。
 

『年金制度が出来た当時を考察』

経済は右肩上がりの時代。今のような『低成長』&『超低金利』の時代が来ることなど誰も想像できなかった。子供は増えていくと思っていたし、高齢化もここまで進むとは思っていなかった。それを責めることは難しいし、ましてや現在の政治家や官僚に責任はない。